2020/10/15 23:14

◎ 授業に必要な教科書や学習用具を忘れてしまう、学校で配られたプリント類を持 ち帰らない、提出物を忘れてしまうなど、忘れ物のことで困っている子供たち(そ の親御さんも)が多いです。忘れ物は、態度、意欲などの問題にされやすいですが、 「跳び箱が苦手」「水泳が苦手」と同じように、もともともっている成長や発達の特 徴であることもあります。 


◎ 「気をつけなさい」「しっかりしなさい」と言い続けても、子供の努力を期待しても、 あまり効果はありません。それどころか、子供は注意されたり叱られたりが続くと、 気持ちが落ち込み、自信や意欲も失っていくかもしれません。
 
対応は…
 ◇ 子供に努力を促すよりも、大人が手伝って、うまくいく状況をつくる。そのと きは、少しでもいいので、子供自身の仕事を最後に“仕上げ”として残しておく とよいでしょう。「仕上げは子供自身の手で!」 
◇ 跳び箱や水泳のときと同じように、うまくいくようになるまでには時間がかか ります。ある程度成長を待つことが必要です。忘れたときにどうするか?を考え、 「先生に相談する」「友達に借りる」などの対応のスキルを身につけることも大 切です。

                                                   文:東京都小学校指導教諭(特別支援)